蓄電池にかかる<初期費用・維持費>まとめ
太陽光発電システムを導入している方、もしくは導入を検討しているようなエコ意識の高い方は、蓄電池も気になっているのではないでしょうか。ここでは、具体的な機種を挙げつつ蓄電池にかかる初期費用・維持費をまとめているので参考にしてみてください。
<初期費用>相場の目安は20~30万円/kWh

蓄電池はメーカーや用量、電池の種類によって価格が変わってくるので一概にいくら、ということはできません。それでも国内の一般的なメーカー・仕様の場合、工事費・諸経費込みで相場は20~30万円/kWhほどだと言われています。
たとえばTOSHIBAで人気の蓄電池「ENG-B6630A2-Nシリーズ」は6.6kWの容量で、A社では工事費・諸経費込みで約167万円、B社では約174万円ほどで導入できます。
つまり1kWhあたり約25万円~となっています。
また大容量が魅力のKYOCERA「JH-WBP47」(7.2kWh)は、C社で約162万円、D社で約180万円。1kWhあたり約22~25万円ほどとなっています。
これらは自治体が交付する補助金によってはもう少し安くなる可能性があります。しかしタイミングによっては数ヶ月で予算上限に達して締め切られることもあるため、検討している方はなるべくはやく動き始めましょう。
<維持費>およそ10~15年毎に交換が必要

スマホやノートパソコンを使っているとだんだん充電が持たなくなっていくように、蓄電池も何度も充放電を繰り返していると充電効率が劣化していきます。
今までの常識では10年周期で交換が適当、と考えられてきて、メーカー保証も10年のものが多くありますが、ここ数年で耐用年数が15年のものも増えてきました。
保証というのはメーカーによって違いますが、
- 10年以内に充電可能容量が60~70%を下回った場合
- 15年以内に充電可能容量が50~60%を下回った場合
に無償でバッテリー交換をしてくれる、というもの。
ほとんどのメーカーが提供する10年保証は無償ですが、15年保証は有料になることが多いようです。また保証が切れたらすぐに使えなくなる、というものでもありません。
ものによっては10,000回の充放電ができる、と長寿命をうたう蓄電池もあります。(1日1回の充放電で約27年)
ただし予算の計画を立てる際は、運任せの15年で計画を立てず10年で計算するようにしましょう。そういった点は素人ではわかりにくいところもあるので、プロに相談して無理の無い返済計画を立てることが重要です。
※すべて税込。時期やエリア、設置環境などによって価格は変動することが考えられます
※価格の一例を紹介していますが、これが最安値というわけではありません。また保証やサポートなど価格以外の点も重要なため、長期的・総合的に見て判断するようにしましょう。