蓄電池を導入する3つのメリット

蓄電池を導入する3つのメリット

「蓄電池は高くてメリットが無い」なんて思い込んでいませんか?確かに2012年頃では1kWhあたり50万円ほどとメリットが薄かったといえるでしょう。

しかし市場規模が2012年の10倍になる見通し(※)の2017年では、1kWhあたり20~30万円程度まで値下がりしています。そのため導入を検討し始める方も多いでしょう。

ここでは蓄電池のメリットについて3つに絞ってまとめているので参考にしてみてください。

※参照定置用蓄電池(ESS)市場規模推移と予測 - 矢野経済研究所推計

1.停電や非常時の予備電源として

1.停電や非常時の予備電源として

蓄電池の最大のメリットは、台風や地震で停電が起こっても予備電源として使える、ということでしょう。

電気が使えなくても寒さや暑さなどに関しては服を着込んだり工夫で凌ぐことはできますが、

  • トイレ・風呂などの衛生面
  • 冷蔵庫・レンジ・IHなど食事面
  • スマホやテレビなど情報取得・連絡手段

などに関しては電気が使えないと非常に不便な生活を強いられることが予想されます。

非常時にはちょっとした不安が正常な判断力を奪いかねません。予備電源があれば不安や心配の種を大幅に減らすことができますよ。

2.電気代を大幅に節約できる

2.電気代を大幅に節約できる

蓄電池の導入費用は2012年当時よりも値下がりしているとはいえ、予備電源のためだけに気軽に購入できるほど安くはありません。
しかし蓄電池は有効活用することで電気代を大幅に節約できるんです。

電気代は時間帯によって価格が違います。たとえば、東京電力の夜トクプラン12の場合、9~21時の電気代は1kWhあたり33.76円ですが、21~翌9時までの電気代は22.55円となっています。つまり夜中の方が電気代が安いんです。

電気代が安い夜中に蓄電池に電気を充電しておくことで、昼間の高い電気代を、単純計算で10円/kWhほど安く抑えられます。(充電効率など細かい計算もあるのでこの通りには行きませんが)

このことから、蓄電池を上手く活用することで電気代の大幅節約に繋がることがわかります。

3.太陽光発電との相乗効果

3.太陽光発電との相乗効果

また、太陽光発電との相性がとても良いことも大きなメリットのひとつでしょう。昼間に太陽光で発電した電気を夜間に使うこともできます。

FIT法で売電価格が10年間は固定されているため、その間は売電に回した方がお得ですが、11年目以降の売電価格は未定で、おそらく8~10円程度まで下がるのでは、と考えられています。(実際に東京電力にヒアリングをして確認した、という情報もあります)

1kWhあたり10円で売るよりも22円の電気代を抑えるほうが間違いなくお得でしょう。これからの太陽光は売電ではなく自家消費、と言われているのはそういった理由によるものです。

まとめ

蓄電池を使用するメリットを3つ紹介しました。もちろんメリットだけではなくデメリットもあります。一方に偏った見方ではなくニュートラルな視点で総合的に判断することが重要です。