蓄電池はレンタルと購入どっちがオトク?
蓄電池に興味があっても、価格の高さに二の足を踏んでしまう方も少なくないでしょう。そんな方はレンタルサービスを検討してもいいかもしれません。ここではレンタルと購入を比較しつつどちらがオトクかについて考えてみたいと思います。
初期費用が抑えられるレンタル

オリックスとNEC、エプコによって設立された「ONEエネルギー」では、工事費込み月額8,700円(税抜)でレンタルができます。(※)
※月額4,900円だった時期もありますが、2016年5月20日より価格改定で一律8,700円になりました。ネット上には価格改定前の情報も多く見られるので注意しましょう。
「ONEエネルギー」は、2013年に国内で初めて蓄電池レンタルサービスを始めていますが、2018年時点で競合の会社がいない(と思われる)ことを考えると、大手の資本力だからこそできるサービスなのかもしれません。
「ONEエネルギー」ではメンテナンス・性能保証つきで想定外の容量低下が起きた場合には、無償交換で蓄電性能を保証してくれるので、安心して利用できます。
購入かレンタルかは事前にシミュレーションを

ONEエネルギーは手軽にレンタルできますが、契約後10年間は解約ができない、という縛りがあります。つまり、104.4万円(税抜・契約満了後の撤去費最大50,000円別途)は最低でもかかってしまいます。
月額費用は補助金によってある程度安くなることは考えられますが、補助金の受給者はONEエネルギーとなるので、あなたが補助金の恩恵を100%受けられるわけではありません。
ホームページでは蓄電池の容量が明記されていないので、この104.4万円がレンタルとして妥当な価格なのかは判断できません。2018年には国からの補助金も出るので(※)、大きな差がなく購入できる可能性もあります。
また経済的耐用年数は4,000回の充放電を想定していますが、現在の蓄電池は高性能なものが多く、12,000回の使用に耐えられるものも出始めています。(例:東芝エネグリーンなど)
そういうものを考えた時に、本当に10年毎に返却するのが正しい選択なのかは、一人ひとりが事前にシミュレーションをしてしっかりと検討する必要があるでしょう。
少なくとも、月額8,700円(税抜)のレンタル料なのですから、月々の電気料金は8,700円以上のご家庭でないと、費用対効果を考えたときに、レンタルはおすすめできないということになります。
販売もレンタルも一長一短でどちらがいいと断言するのは難しいものです。必ずONEエネルギーだけでなく複数の蓄電池販売会社で見積りを出し、いろんな意見をもとに"あなた自身で"考えるようにしましょう。
蓄電池レンタルのメリット・デメリットまとめ
蓄電池レンタルのメリット
- 初期費用が抑えられる
- メンテナンス・廃棄などの手間が省ける
- 購入に比べてお手軽にはじめられる
蓄電池レンタルのデメリット
- 10年間辞めることができない
- 10年使い切っても自分のものにはならない
- 事前シュミレーション通りにいくかどうかわからない